ソラノイロ=ベジソバというくらいメジャー感のあるベジソバでですが、前にも書いたようにこれはラーメンではありません。
ベジソバという独自の食べ物です。
ラーメンと思って食べてはいけません。
でも、ソラノイロで美味いラーメンを食べようと思ったら、コイツです。
旨味出汁ソバ!塩と醤油があります。
旨味出汁ソバは、とっても丁寧に上品に作られたラーメン。
その辺のラーメンとは、まったく違うフィールドで勝負している雰囲気が漂います。
食べログの秀逸なコメントがあったので紹介します。
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「じんわりと押し寄せる旨味の重なりを楽しむスープ」
クリアなスープの表面には油層、何らかの味変アイテムと思われる黒っぽいペーストも。
トッピングはチャーシュー、アオサ、トマト、紫タマネギ、ネギ、水菜(?)、味玉。
では早速スープを一口。
アッツアツで提供されることもあり、一口目では舌がスープの構成を探れず、旨み、塩気共に控えめなのかな?と勘違い。でもとりあえずベースはどっしり丸鶏なのはよくわかります。
また、味変ペースト的なものはおそらくシイタケ等のキノコフレークかな?これが混ざると、その旨味と香りがスープにグンと奥行きを与えてくれますね。
中盤を過ぎ温度が下がってくると、徐々に隠れていた食材の存在感が姿を表します。特に感じるのはおそらくタレに仕込まれた貝系の旨味と、煮干、昆布等の乾物ですな。
塩カドが尖らずまぁるい塩気で、全体的に、水墨画のような優しい(大人しい)味わいです。
麺は中細平打ストレート。
加水高めで表面ツルツル、プリッとした食感です。麺の風味もよいですね。麺量は140g程度。
チャーシューは2種。確か「瀬戸のもち豚」の肩ロースはローストポークで。旨味が詰まっておりめっちゃ旨いです。鶏はムネ肉の低温調理モノ。どちらもパサツキ無く安定の味わい。
アオサは、昔の2号店の塩煮干を髣髴とさせますね。フワリと潮の香りが加わりいいアクセント。
トマトはミディトマトかな?酸味や青臭さがなくすごく甘いやつで、彩り要因だけではない存在感。
ネギと水菜は嫌味なくスープにしっくり馴染むもの。
味玉は相変わらず絶品!昔とちょっとレシピ変わった気がしますが、ネットリした黄身に染みこんだ調味液が旨いんですよねぇ。
ということで、サクッと固形物完食。
あと引くスープを飲んでいたらいつの間に完飲でごちそうさま。
「旨味そば」というだけあり、インパクト勝負ではなく、重層的な旨味で押し上げるような渋い演出が楽しめる一杯でした。
ようやく塩を食べられたけど、個人的には僅差で醤油に軍配を上げたいかな?
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ラーメンでここまで的確な描写ができる人はそうそういませんね(笑)。
筆致はプロというか、ラーメンを食べつくした仙人のような風格があります。
はたまた、さらにまだまだ面白いラーメンブログがあるじゃないですか!
という訳で、秀逸なものをもう一つ紹介。
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20時40分ごろの訪店でしたが、店内満員で店外待ち、夜はお酒とともにユッタリ過ごされるお客様も多いので、少し待つことになります。約10分後に入店、もちろん「塩旨味出汁ソバ」(900円)をポチッとな。提供にもやや時間がかかったのですが、それも含めて店員さんが食前・食後にしきりに「お待たせして申し訳ありません」、いやぁ実に心地よい接客ですな。
予想に反して、結構オイリーなスープ表面。さっそく、スープを一口……驚くべき旨味ですが、それをオイルが少し損ねてますな。ベースは醤油と同じで、熊本の地鶏「天草大王」と豚ゲンコツをつかった動物系と、真昆布などを使った魚介系のダブルスープ、しかしどちらも風味は主張させず、旨味のシナジーだけを前面に出す設計思想。「塩」ではこれに、鯛煮干しなどで香り付けした上に、タレにもアサリなど魚介を主に使い、旨味のシナジーは醤油以上、160kmクラスの剛速球が、さらに手元でビュンと伸びる感じ。
ただし……鶏油とカメリアラードによる香味油は醤油と一緒ですが、これにマッシュルームオイルが加わることで、ちょっとオイル感が過剰気味。マッシュルームの香りはごくわずかで、逆にスープの旨味がオイルに隠されるようなバランスで……これは何とも惜しい。
麺は醤油と同じで、中太で平打ち気味のストレート。スープの旨味のせいもあって、国産小麦とは思えぬ甘みの強さで、歯切れ・ノド越しも文句なし。スープの持ち上げも素晴らしいのですが……序盤は、スープ以上にオイルを拾うため、こちらも甘みが隠れる感じ、しかし後半に向け、徐々に本領を発揮します。
具材は、鶏・豚のチャーシュー2種とトマト、豆苗に紫タマネギ、それに能書きにはありませんがアオサ海苔がたっぷりと、薬味のネギ。トマトは「愛媛の山本さん」作とのことで、これが実に甘くてフレッシュな風味。アオサ海苔も非常に風味の良いもので、麺に絡めていただけば、フワッと独特の香りが口腔に広がります。チャーシューは醤油と共通で、言うまでもなく文句なし。
食後になって、やや塩分が強かったことに気付きますが、これだけ旨味が強くて塩カドが立ちそうなところを、そう感じさせないのはオイルのおかげなのかもしれません。そのあたりは、「ソラノイロ」一流の計算なのでしょうが……非常に難しいかもしれませんが、オイルに頼らず、この旨味にピンポイントの加減で塩をのせて欲しかった。しかしまぁ、それもこれも非常にレベルの高い領域での議論でして、これほどの「塩」はそう滅多に食べられません。機会がありましたら、是非にも。
(引用:milesの「So What?」な日々)
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う~ん、脱帽です。
ラーメンについてここまで書けるとは!
ともかく、旨味出汁ソバは美味いです。
私個人的には塩派です。
まずはソラノイロに来て、スープをすすって唸ってみてください。
≪店舗情報≫
★ソラノイロ Japanese soup noodle free style 本店 (ジャパニーズ スープ ヌードル フリー スタイル) ★
東京都千代田区平河町1-3-10 ブルービル本館1B
予約可:03-3263-5460
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